曹洞宗 貞昌院 Teishoin Temple, Yokohama, Japan
はじめに
亡き方を偲び、その遺徳に感謝する日として追善の法要を営みます。これは、年回法要と呼ばれるもので、亡き人の年忌及び命日にあわせ行うのが一般的です。この供養を行うに当たっては、様々な決まり事がありますが、それは地域の伝統に根ざし、各家庭が大事に守ってきた約束事であります。 しかし、今は核家族化が進み、古くからの習わし、しきたりが伝えられなくなっていますし、今の生活様式にあわせた現代的な解釈、形式も生まれてきています。 |
1、日程の調整 この年忌に関しては、年回表などの形で年の始めなどに本堂に張り出されますので、お参りに行ったときに確認するのがよいでしょう。 また、御夫婦の仏様の場合などは、どちらかの法要に併せて行うことも可能です。一周忌・三回忌等はそれぞれの仏様を単独で行うことが多いのですが、十三回忌と十七回忌等という場合、関係する仏様を併せて供養する事もあります。 |
2、用意するもの 四十九日法要の場合は、新しい御位牌や仏像など、白木の御位牌、ご遺骨(納骨の場合)をお持ちください。御位牌や仏像には開眼(魂入れ)を行います。 ご本尊様・供養の仏様に対してお花・果物・お菓子等のお供物がある場合は予め(前日や当日の朝)お持ちください。もちろん気持ちを添える事が大切なのですから、過剰にお飾りする必要はありません。また、ご親族の方々がお供えしたいという場合もあるでしょう。そのような時は、供物が重複しないよう事前の調整を行なうのがよいでしょう。 また、沢山のお供物がある場合は、法要後に「仏様のお下がり」として参列者でお分けするのも良いことです。供養の品を皆で分け合って召し上がっていただければ何よりです。 |
3、卒塔婆(そとうば) |
4、お布施の表書き 年回法要のお布施の額についての質問がよくありますが、施主様によりさまざまな考えもありますでしょうから御気持ちで構いません。何回忌なのか、参列人数、納骨や開眼を行うかなどによっても違うでしょう。 |
5、法要 はじめに本尊上供(本尊さまへの御報恩)として、般若心経を読経いたします。 法要後は、控室で御茶とお菓子をご用意いたします。 |
6、設斎 法要後に、参列してくださった方へ食事を用意する場合、貞昌院の客殿が空いていれば、客殿を利用することも可能です。どうぞ、御気軽にご利用ください。 また、近くに幾つかの料理店がありますので、そちらを利用されるのも良いでしょう。お店のパンフレットは何種類かありますので、参考にして下さっても構いません。どうぞご自由にお選びください。 |
最後に 年回法要は、地域や寺院によってしきたりや考え方は様々です。 |