曹洞宗の経典 般若心経(はんにゃしんぎょう

曹洞宗の経典


般若心経(はんにゃしんぎょう) 

般若心経は、曹洞宗に限らず様々な宗派で読まれるお経です。
いま一般に用いられる漢訳は玄奘三蔵訳のものです。短い中に五蘊・十二処(六根六境)・十八界(六根六境六識)・十二因縁・四諦・六度など、仏教教理の重要なものを含むエッセンスと言えます。  
空によって物の真実のあり方を示し、正しい般若(=智慧)にめざめることを説いています。
最後の「ギャーテイ ギャーテイ・・・」は呪文であって、「(自)度・(他)度・普度・彼岸度・覚・成就」とも、 「行き、行きて、彼岸に到り、皆共に彼岸に到り、菩提の道たちどころに開く」(佐藤泰舜訳)とも意訳されています。


観自在菩薩が、深般若波羅蜜多を行じし時、五蘊は皆空なりと照見し、


一切の苦厄を度したまえり。舎利子よ、色は空に異ならず、空は色に異ならず。色はすなわちこれ空、


空はすなわちこれ色なり。受・想・行・識もまたかくのごとし。舎利子よ、この諸法は空相にして、


生ぜす滅せず、垢つかず浄からず、増さず減らず。この故に空の中に色なく、


受・想・行・識もなく、眼・耳・鼻・舌・身・意もなく、色・声・香・味・触・法もなく、


眼界もなく、乃至、意識界もなし。無明もなく、また無明の尽くることもなく、乃至、老も死もなく、


また老と死の尽くることもなく、苦・集・滅・道もなく、智もなく、また得もなし。無所得を以って故、


菩提薩(垂)の般若波羅蜜多に依る、故に心にケイ礙なく、ケイ礙なき故に、


恐怖あることなく、一切の顛倒夢想を遠離して、涅槃を究竟す。三世諸仏も、


般若波羅蜜多に依るが故に阿耨多羅三藐三菩提を得たもう。


故に般若波羅蜜多を知るべし、これ大神呪なり、これ大明呪なり、これ無上呪なり、


これ無等等呪なり、よく一切の苦を除くこと、真実にして虚ならざる。


故に般若波羅蜜多の呪を説く。すなわち、呪を説いて曰く、


ギャーテイ・ギャーテイ・ハラギャーテイ・ハラソーギャーテイ・ボーディーソワカ


般若心経。


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