No.22
表題の言葉は、曹洞宗の開祖・道元禅師が1243年、宇治の興聖寺(こうしょうじ)において著された『正法眼蔵』の中の一節です。
この巻においては、布施・愛語・利行・同時を旨(むね)とする菩薩としての行いが述べられています。(修証義第4章を参考になさっても宜しいと思います)
『愛語能く廻天の力あることを学するべきなり』とは、愛語には人を幸せにするだけでなく、国家、世界をも動かしてしまうほどの力があることを知りなさいということです。
この言葉から、道元禅師が愛語という菩薩の行いに極めて大きな力を観じていたことがわかるのではないでしょうか。