曹洞宗 貞昌院 Teishoin Temple, Yokohama, Japan
夏休みに入ると、セミの声であふれます。
よく注意して聞いてみると、時間によって鳴いているセミの種類が違うことに気がつくでしょう
横浜ではヒグラシ・ミンミンゼミ・アブラゼミ・クマゼミなどが賑やかに鳴いています。
さて、これらセミたちは一生の内のほとんどを土の中で過ごします。私たちの目に触れるのは一生のうちのほんの1週間。
それだけに、土の中から出てきて成虫になる「羽化」の瞬間を目にすると、とても感銘を受けます。
羽化を見ることは意外と簡単です。
まずは下準備から。
(1) 昼間周囲を観察して、「セミのぬけがら」が多い木や、地面に小さい穴がたくさんあいている場所を調べておく
(2) セミが土の中から出て来るのは、アブラゼミの場合夕方です。(これはセミの種類や地方によって異なるかもしれません) ですから、日没後に(1)の場所の地面をよく観察してみましょう。
(3) セミの幼虫が見つかったら、そのまま様子をみましょう。 適当な木を探してのぼり始めます。
(4) 羽化する場所が決まったら後は分刻みで変化していきますのでお見逃しなく!
(5) 背中が割れて、成虫のセミが出てきます (20時21分)
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(6) お尻でしっかりとつかまっています。ここで落ちてしまったら成虫になることはできません。(20時24分)
(7) ある程度乾いたら、体勢を立て直し、頭を上にします。 (20時31分)
(10) ほとんど羽は伸びきりました。けれども、まだやわらかいため触ってはいけません (20時44分)
(11) かなり羽が硬くなってきました。飛べるようになるのはまもなくです。 (22時46分)
このように、幼虫から成虫への変化は短時間のうちに劇的に変化します。
撮影は 2000年8月3日の夜に行いました。
とても感動的な光景が身近で繰り広げられているのですね。