第三章 再びインドへ

第三章
再びインドへ


ポカラの朝。この街は、ペワ湖のほとりのリゾート都市です。また、アンナプルナへのトレッキングの基地でもあります。山の上の村から、ロバが荷物を運んできました。 (Pokhara 11/3,1991 8:00am)
ポカラからサランコットへの途中。雄大なFishTailが望めます。サランコットへは1日あれば十分歩いていけます。 (Pokhara 11/3 12:00)
サランコット中腹の民家にて。家族のスナップです。チャーイをごちそうになりました。 (Pokhara 11/3 3:00pm)
家族の子供達がふもとまで、牛同伴で送ってくれました。 (Pokhara 11/3 3:30pm)
ペワ湖の反対側に戻ってきたころには、日もくれはじめ、真っ暗な中で宿探し。街から少し外れると本当に真っ暗なのです。インドへのバスを、バスターミナルで尋ねると、なんと朝4:30出発という。まだ暗いうちに宿を出発し、バスステーションへ。ネパールの数字は、ネパーリーで表記されているので、手書きのチケットなどは、いちいち人に聞かなければわからない。なんとかバスに乗りこみ、国境へ向かう。10時間乗って、途中Nautanwaで下車して、Lunbiniへのバスに乗りかえ。例によってバスの上へ。車掌は、まだ少年だったけれども途中で乗り降りする客を実によく覚えていて、見事なまでに確実に料金を集めていく。バスは人が後ろにいっぱいつかまっているほど満員なのにである。 (Nautanwa 11/4 4:00pm)
Lunbiniは、釈尊降誕の聖地です。2500年前、マヤ夫人は、白い象が胎内に入る夢を見て懐妊したといいます。出産のために実家へ帰る途中のこのLunbiniの園で、サラの木に手をかけた時王子を出産。天地はこれを祝し、甘露の雨が降ったと伝えられます。4月8日に花祭りで甘茶を仏像にかける習慣はここから来ています。丁度夕日が沈んでいきました。最終バスでNautanwaへ戻り、国境の街スノウリで宿泊。 (Lunbini 11/4 5:30pm)
国境を超えてインドの街に入り、ふたたびひたすらバスに揺られる。ふたたび日は暮れなずみ、バスの前の席からはじまった歌声が、次第に車内中大合唱となった。通過していく街という街は、デイワリー祭りのきらびやかな電飾が家々を飾っていてとても奇麗でした。 (Varanasi 11/5 8:00pm)
ガンジス川のほとりの街、Varanasiにて。沐浴をする人が後を断ちません。夜には、祭りの花火があちこちで打ち上げられていました。 (Varanasi 11/6 9:00am)
少し下流側からの眺めです。火葬場ManikarnikaGhatはこの近くにあります。(写真には撮れませんが)次から次へと荼毘にふされる光景が続けられます。 (Varanasi 11/6 12:00)

インドでは、SLがいまだに健在でした。MughalSarai駅にて。 (Mughalsarai 11/6 3:00pm)
Delhi行き夜行列車の指定席は案の定取れなかったので、乗車券だけで乗り込むことにしました。時間が何時間かあったので、こじんまりとした街を散策することに。 (Mughalsarai 11/6 4:00pm)
駅構内の線路を牛が歩いていたり、ホームの上に寝そべっていたり、驚く事ばかりです。 (Mughalsarai 11/6 5:00pm)
列車のデッキにいると、車掌が、今あいたばかりの空席を教えてくれました。Delhiの街に翌朝到着。先ずはAgraに行きたかったので、駅前の旅行社に入り、適当なツアーに参加する事に。現地の人がいく、クリシュナの聖地を参拝するバスツアーでした。(バスの運転台にも女神像が祀られていました。)AgraFortは、赤砂岩でつくられた堂々とした城で、1565年築造との事。 (Agra 11/7 10:00am)
AgraFortのすぐ近くに有名なTajMahalがあり、その雄大な光景にしばらく見とれていました。 (Agra 11/7 12:00)
Delhiの朝の光景です。象のタクシー?がいたり、いかにもインドらしい光景です。NewDelhiとOldDelhiとは、対照的な街並みで、これはNewの方です。 (Delhi 11/7 8:30am)
OldDelhiのラールキラー城(RedFort)は、17世紀に建てられた巨大な城です。その優雅な建築様式は一見の価値ありです。 (Delhi 11/7 12:00)
ラマ教の寺院の中の様子です。様々な寺院を見る機会に恵まれました。 (Delhi 11/7 3:00pm)
OldDelhiの中心部チャンドニーチョークの様子です。まさに人、人、人...デモ行進があったりして、とても活気づいています。 (Delhi 11/7 2:00pm)


[最後に]

 Delhiにはもう1泊して、街中を歩いてまわりました。私のインド・ネパール旅行はこれでひとまず終了です。何物にも代え難い貴重な体験でした。
 生き生きとした人の表情や、信仰が自然に生活の中に取り入れられている姿など、仕事の制約上限られた時間ではありましたが、朝から晩まで有効に活用できて動けたのが幸いです。

 仏教を育んできた国々の一端を感じ取ることが出来たように思います。今度は、ぜひ、インドの悠々とした時間を体験できる旅をしたいと思っています。雰囲気を少しでも感じていただけたら嬉しく思います。


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