曹洞宗 貞昌院 Teishoin Temple, Yokohama, Japan
平成9年の情報です |
1997/10/24 |
快挙!出雲駅伝(10月10日)駒大初優勝
駅伝うらばなし
ついに待望の優勝を果たしました。
川村最高顧問の訃報のための左肩の喪章がいつのまにか大西選手の妹のための喪章と報道されていましたし、読売新聞ではキャプテンが藤田敦史(アンカー)になってしまったりで、報道陣も駒大が優勝するという予備知識がなかったようでした。
1区の西田選手は箱根では3区を走った栃木県の僧侶の卵です。
2区区間賞の藤田幸則選手がキャプテン(岐阜県・郡上高校出身)です。
3区の河合選手はどんなに調子が悪いときでも結果を出してくれる選手(滋賀県・水口東高校出身)です。
そして、走る3日前に妹を亡くし、失意の大西選手は「妹が応援にくる予定だった。出雲を絶対走らせて欲しい」と夜12時に出雲に到着、翌日5時には試走をしての4区で3位の好走でした。
5区区間賞の佐藤裕之選手(埼玉・浦和実業出身)は今年急成長の選手で、コーチが絶対の自身をもって出した選手でした。
アンカーの藤田敦史選手は今年大学生の中でもトップクラスのランナーです。期待通りのレースで理想的な形での優勝でした。
11月2日の全日本大学駅伝でもきっと良いレースを展開してくれるものと信じています。期待して応援お願いいたします。駒大陸上部後援会
ご報告
お蔭様で第73回箱根駅伝は、復路を大会新記録で優勝し、総合6位に入賞することができました。本当に有り難うございました。
箱根駅伝後の駒沢大学の状態についてご報告させていただきます。箱根駅伝翌日の1月4日から練習を開始し、これまでは比較的順調に来ております。
大八木コーチ就任から、春休みの帰省を返上して合宿等の強化練習を行っています。
5月の関東学生選手権大会(関東インカレ)では大西(2年)が10000mで、藤田(3年)がハーフマラソンで優勝したほか、多数の入賞者を出しました。
そのほか、三浦ハーフマラソン、立川ハーフマラソン、岩手山登山マラソン、岩手選抜合宿、各種記録会などで活躍しました。
ここまでを今年の前半としますと90点位で乗り切れたと思います。
中盤は夏期~11月になりますが、8月19日~9月4日までの長野県野尻湖・志賀高原における長期合宿も順調に練習が出来ました。
全日本インカレでは藤田(3年)がハーフマラソンで優勝し、昨年の山下(現在西鉄勤務)に続き駒大が2年連続チャンピオンとなりました。
9月28日の記録会で藤田(3年)が10000mで28分58秒、藤田(4年)が29分02秒、佐藤(3年)が29分03秒など素晴らしい記録をだしたほか、今年も長距離種目で延べ約20の自己記録をだしました。
夏期合宿での走り込みの成果が順調にでています。
中盤の山は10月10日の出雲全日本大学選抜と11月2日の全日本大学駅伝ですが、これからの駅伝での活躍が大いに期待できると思います。
11月23日の府中マラソンから終盤になります。終盤は各大会での活躍はもちろんですが、故障や風邪には細心の注意をし、絶好調で箱根駅伝に臨めるかどうかです。
森本監督が言われている「100里の道も99里をもって半ばとする」という時期でもあります。駅伝で優勝するには実力のほか色々な要因もあり、簡単なものではありませんが、優勝を狙えるチームに着実に近づいていると思います。駒大陸上部ヘッドコーチ 高岡 公(10月8日記・「栄光のゴールをめざして」より)