紫雲台

紫雲台・節抜きの秘密



大本山總持寺・紫雲台
は、明治時代後半から大正初期にかけて建てられました。

現在もその歴史の重厚さを残しております。

 さて、この紫雲台ですが、前述のように明治40年~大正9年まで、能登の大工さんが建築に関わっています。

 建物のあちこちに隠れた「遊び」がみられるのですが、その中でも、大工さんの「粋」を感じさせるものをご紹介いたします。
 (おそらく余り知られていないのではないでしょうか)

 柱として用いる木材には、どうしても「枝」の部分に「節」が出来ます。
 この部分をそのまま残すのは、見栄えが良くありません。そこで、「節抜き」を行います。つまり、節をくりぬくわけです。

 この時にただくり抜いたのでは面白みがありません。そこで当時の大工さんはこの部分に様々な「遊び」をしました。


 その隠れた、しかし美しい細工をここにご紹介いたします



 まず、紫雲台を貫く東部廊下から、雁の間の表札に眼をやると・・・・

  丸の部分に注目 ⇒  



それでは、その隠れた芸術をいくつかご紹介いたします。
もし、紫雲台へお越しになる機会がありましたら、ゆっくりと探してみてください。

 

菱形
ツツミ?
鷲の親子
蝶々?
小槌
   
瓢箪
   

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